アーユルヴェーダから学ぶ、冬を最高に健康に過ごすための7つの方法

一般的に冬というのは、一年の中で最も”健康”からは遠い季節とされます。クリスマスや年末年始の時期、私たちは野菜よりもクリスマスクッキーをよく食べ、一日中パジャマで過ごし、四六時中ストレスで(プレゼントの買い物、行事での親戚との再会、年度末と年始の忙しい仕事のスケジュールのおかげで)疲れ切っています。新年の決意は多くの場合、暴飲暴食と寒い気候による怠惰のホリデーシーズンが明けた後の、助けを求める嘆きです。冷蔵庫の中が残り物のパンプキンパイでいっぱいだから、外でランニングするには寒すぎるから、といった言い訳は、春まで自分の健康を後回しにする理由にはなりません。

私たちは他の文化や時代や哲学から、身体の仕組みと身体を健康に保つための方法を学ぶことができます。モチベーションや健康的な習慣が薄れがちな冬の季節の間は、私はアーユルヴェーダの考え方を生活の中に取り入れるようにしています。皆さんにも、身体の健康状態を保つために役立つコツがたくさんあります。

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アーユルヴェーダとは?

専門用語としては、アーユルヴェーダは世界的に最も古い医学の体系の一つです。サンスクリット語では、アーユルは”生活”、ヴェーダは”知識”を意味するので、文字通り、生活の知識を意味します。アーユルヴェーダは3000年前にインドで発展し、現在もなお世界中で多くの人が実践しています。アーユルヴェーダは全体論的医学の基本の一つとしても知られています。この記事の文字数の都合上、簡単に要約すると(と言っても、3000年の歴史をたったの1500文字にどうやって要約する!?)、アーユルヴェーダでは、全ての人は自然界を統御する3つの原理(ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水))の割合の違いによって構成されていると言われています。

しかし、特定のドーシャを持つのは人間だけではありません。季節もドーシャと密接に関係しており、私たちの身体が必要とするものは季節や気候によっても影響を受けます。冬になると、夏や春とは異なるものを身体と脳は要求します。季節に応じてダイエットやライフスタイルのバランスを取ることによって、自分の身体にとって最適な健康状態を一年中保っているのです。私がアーユルヴェーダが好きな最も大きな理由は、自然と繋がることを思い出させてくれるからです。そして人類は自然のものだからです。

忙しく仕事に追われる日々と現代のテクノロジーのおかげで、私たちは好きな時に何でも食べられるし、太陽が沈んだ後も長時間起きていられるし、時には日差しも新鮮な空気もないような環境でも過ごすことができます。しかし、私たちの身体は本来は自然と調和するように作られており、仕事のスケジュールに左右されるべきではありません。一年の四季を通して健康でいられるための、私の大好きなアーユルヴェーダの行いはたくさんありますが、自然と調和する時に心身は最適な健康状態になる、というのが総体的な考えです。今回は、私がアーユルヴェーダから学んだ、冬を最高に健康に過ごすための7つの方法を紹介します。

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1. 季節に応じて食べる

アーユルヴェーダでは、自分のドーシャのタイプだけでなく、季節に応じて食べることを提唱しています。寒い冬の季節では、私たちの身体は天候と共に変化します。気温は下がり、空気は乾燥して、私たちの身体にも同じことが起こります。私たちは、空気や宇宙のエネルギーから成るヴァータのドーシャをより重んじるようになります。だから私たちは、パンプキンスパイスや温かい紅茶やカボチャスープを無性に飲みたくなるのです。ヴァータの冷たく乾燥したエネルギーのバランスを補うために、私たちの身体は濃厚で温かい食べ物を欲するのです。根菜類は地面の下で育つので、最も身体を温める作用があります。

まず基本として、気候の身体への影響を調和するために、季節と反対のことを何でもやってみましょう。冬であれば、ニンジンやカリフラワーやカブといった旬の栄養満点の野菜の温かい料理を食べましょう。生野菜のサラダや冷たいサンドイッチを食べるのは控えて、滋養になるスープやシチューやボールを選びましょう。温度だけでなく、生活する場所の湿度にも注意を払いましょう。ある地域(あるいは日によって)は雪や雨などで濡れているのに対して、ある地域は木から葉が落ちたり、湿度が低くて肌がカサついたりと、空気が乾燥しています。雨や雪が降っているならば、ローストした野菜やナッツや種などの乾燥した食べ物を食べましょう。空気がとても乾燥しているならば、スープやシチューを食べましょう。

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2. 休息の時間を増やす

動物は冬の時期の間は冬眠するので、私たちも休息を取りたいと思うようになるのは当然のことです。暗い時間が長くなり、日が沈むのが早くなるのは、一年の中のこの時期は、身体にもっと睡眠が必要であることを教えてくれる分かりやすいサインです。夜遅くまでクリスマスの映画を観るのは控えて、早い日没に合わせて早めに寝るようにしましょう(いずれにしても午後5:00には疲れているでしょ!)。だからと言って、暗くなり始める午後4:30に寝る準備をしなくてはいけないというわけではありません(でも良さそうに聞こえるでしょ?)。代わりに、寝る前のルーティーンをいつもよりも30分か1時間早く始めるようにしてみましょう。

瞑想は一年を通して大切なアーユルヴェーダの行いの1つですが、冬の時期はより長い時間を設けてみましょう。内側に意識を向けて、静寂の中で座り、思うままに静かな時間を味わうのは、まるで冬眠のメンタル版(これは自然と調和する話と繋がります)です。瞑想は全てのドーシャにとって一年中大切ですが、ゴールを決め直したり目標を立てるこの冬の時期は特に大切です。

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3. ハーブを豊富に取り入れる

アーユルヴェーダによると、代謝(あるいはアグニ)は冬に最も高まるで、私たちは夏よりも一般的に多く食べます(あとパーティーの残り物も原因ですが)。シナモン、ショウガ、ターメリック、ナツメグ、黒胡椒は代謝を維持する作用があるだけでなく、身体を温めてくれると言われているので、寒い冬の時期により活用できます。これらの身体を温めてくれるハーブは(特にドーシャのタイプによっては)一年中大切ですが、11月から春先にかけての時期は特に有効で必要不可欠です。コーヒーにシナモンやナツメグを加えたり、一日を通してジンジャーティーを飲んだり、スープやカレーやソースにはターメリックか黒胡椒を振りかけましょう。

4. 早起きする

アーユルヴェーダでは、ディナチャリアという1日のルーティーンが提唱されています。これは、個人のドーシャと、どのドーシャが1日の中のどの時間帯と関連しているのか(そう、1日の中の時間帯にもドーシャがあるのです)に基づいて、特定の行動をいつ取るのが一番良いのか決めるものです。この冬の時期は、外が明るくなるのが早まってくるので、(もうあなたも予測できた通り)アーユルヴェーダでは自然と調和して、太陽が昇ると同時に起きることが提唱されています。

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外は寒くて暗いので、ベッドの中にいるのは簡単ですが、遅くまで寝ることで私たちは言わば冬への臆病者になってしまいます。成功への道に向けて自分を奮い起こし、モーニングルーティーンを行うための十分な時間を確保するには、太陽が昇る前に起きることが大切です。起きてすぐに仕事や運動に飛び込むのではなく、自分の内側に集中して落ち着いて、1日の準備のための穏やかなモーニングルーティーンを行う環境を整えましょう。さらに一歩先を行くならば、朝一番に舌磨きや(オイルでうがいをする)オイルプリングをして、身体の毒素の排出を促しましょう。

5. 賢く飲み物を選ぶ

残念ながら、アイスコーヒーが好きな人には悲報です。アーユルヴェーダでは一年の全ての季節を通して、可能な限り温かい飲み物を飲むことを推奨しています。温かい飲み物は、寒い季節に単に身体を温めるだけでなく、身体が食べ物を正しく消化するのを助けてくれます。朝一番にレモン白湯を飲み、一日を通して温かいお茶を飲み(例えば朝はカフェインを摂りたいならば緑茶を飲み、午後にはカモミールやジンジャーティーを飲みましょう)、冷蔵庫から出したばかりの飲み物をそのまま飲むのは避けましょう。野菜ジュースやワインのように温めて飲まないような飲み物の場合は、冷蔵庫から出したばかりのものをすぐに飲むのではなく、室温に戻してから飲むようにしましょう。恐らくすでにお察しでしょうが、冬はフラッペチーノを飲む季節ではありません。

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6. 毎日身体を動かす

冬はドーシャの中でもカパの比重が大きい季節なので、私たちは無気力に感じやすいです。欠如したエネルギーを埋め合わせるために、ストレッチやヨガフローなどの習慣的な運動を取り入れましょう。アーユルヴェーダでは、歩くことはトリドーシック(3つのドーシャのバランスが整うという意味)と言われる理想的な運動とされています。どんなドーシャのタイプであっても、歩くことで身体と精神のバランスを整えることができます。加えて、食後に歩くことで消化機能が高まるので、1日の中で最も比重の大きい食事の後に(アーユルヴェーダではそれを昼食にすることを勧めていますが、21世紀に生きるほとんど人はきっと夕食でしょう)歩くことは特に重要です。

加えて、運動は季節による無気力感に単に逆らうというメリットだけではありません。日常的な運動は、リンパ組織を刺激するために大切です。リンパ組織は免疫システムを機能させるために必須ですが、組織の中を流れるリンパ液を自ら動かすポンプ機能はありません。リンパ液を流すための2つの方法は、日常的な動作と人肌のセルフオイルマッサージです(セルフマッサージについて詳しくは、次に解説します)。全ての身体とドーシャのタイプによって必要なものは異なるので、結局は身体の声を聞くということです。もし疲れているのであれば、ウォーキングやストレッチや優しいヨガといったヴァータのバランスを整える運動をしてみましょう。もし気だるく無気力に感じるならば、ジョギングやダンスといった活力的な運動でカパのバランスを整えましょう。

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7. セルフマッサージをする

3月からステイホームの指令が始まって以来、マッサージ師に全く会っていないと言うならば、それは朗報です。アーユルヴェーダにおいてセルフマッサージは、単なるセルフケアの1つではありません。私たちにとって必要不可欠な癒し効果が期待できるのです。アビヤンガあるいはセルフマッサージは、ドーシャ特有の温かいオイルで身体をマッサージする療法の1つです。マッサージはリラックス効果や肌の保湿効果(マッサージオイルありがとう!)を高めてくれることはすでに知っているかと思いますが、アーユルヴェーダでは、マッサージは医療の1つとして考えます。というのも、温かいオイルマッサージは身体の循環や強さ、内臓の潤滑や睡眠など、総体的に身体の健康の質を向上させてくれるからです。日常的なアビヤンガの行動は、ドーシャのバランスを取り戻し、健康と寿命を高めてくれます。

自分自身にセルフマッサージする時は、ゴマ油(身体を芯から温めてくれるので、冬に一番おすすめのオイルと言われています)を両掌で温めましょう。まずは頭頂にオイルを塗り、足まで下へとマッサージしましょう。そのまま5分から15分ほどオイルを塗ったまま、オイルが肌に吸収されて身体の奥深くまで浸透するのを待ち、それから温かいお風呂かシャワーを浴びましょう。これこそ私たちが実践できるセラピーなのです。

あなたはアーユルヴェーダから学ぶどの方法を、冬のセルフケアルーティーンに加えますか?

※本記事は英語版 THE EVERY GIRLから翻訳されました。