自宅で台湾の味を再現!お土産にもオススメ・台湾のスーパーで買えるイチオシ調味料②

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自宅で台湾の味を再現!お土産にもオススメ・台湾のスーパーで買えるイチオシ調味料①の記事に引き続き、私が台湾に住んでいた頃から日本でも愛用している、台湾のスーパーで買える定番の調味料と食品を紹介します。まだ帰国してからまだ2ヶ月しか経っていないのですが、スーツケースいっぱいに詰めて持って帰ってきたはずの大量の調味料も今やほとんどが開封済み、中にはすでに使い切ってしまったものも。どれも美味しくて使いやすいものばかりなので、毎日の料理にあれこれと活用しながら着々と消費しています。おかげで日本に住んでいる今も、台湾料理を作って気軽に台湾気分を楽しんでいます。

5. 沙茶醤

豆板醤や甜麺醤など「醤」とつく有名な中華調味料はたくさんありますが、沙茶醤を知っている人はまだ少ないのではないでしょうか。 沙茶醤はヒラメなどの魚介をベースに、ニンニク、ゴマ、香辛料、植物油を加えて煮込んだ調味料です。英語ではバーベキューソースとも言われ、台湾では定番の調味料として家庭で使われています。魚介の旨みがぎゅっと濃縮された沙茶醤は、肉、魚、野菜すべての食材との相性が良く、本場台湾では「万能調味料」「魔法の調味料」として古くから親しまれています。

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豆板醤や甜麺醤のようなピリ辛さを持ちながらも、ナンプラーのように魚介の旨みがぎゅっと濃縮されていて、一度食べるとクセになる味わいです。英語でバーベキューソースと言われるだけあって、ピリ辛さの中にもほんのりフルーティーさも感じられる、XO醤ベースの調味料です。ほんの少し足すだけでいつもの料理がより美味しくなる調味料として、ごま油や豆板醤やナンプラーなどがお馴染みですが、この沙茶醤もひとさじ加えるだけで風味がアップし、いつもの料理にコクと深みが加わります。台湾では火鍋のつけだれや牛肉の炒めもの、魚介との煮込みなどに使われることも多いです。 また野菜では、キャベツやもやしや白菜などの淡泊な野菜との相性が良く、味が引き締まるので、家庭料理の炒め物にも使いやすいです。日本人の感覚からすると、温かいごはんや麺類との相性も良いです。

6. 剥皮辣椒

剝皮辣椒は台東や花蓮の名物として知られる食べ物で、その名の通り、皮を剥いた唐辛子の漬物です。青唐辛子を油で揚げた後、皮を剥いて醤油漬けにして作られます。名前から想像するよりは辛くなく、醤油が効いたマイルドな辛さです。さっぱりしていて、油ものに良く合います。日本の牛タン定食店の「ねぎし」に行ったことがある方は、定食に付いてくるあの美味しい青唐辛子の味噌漬けの醤油版、というイメージです。

そのまま漬物として前菜、おつまみ、箸休めとしても美味しいですが、剝皮辣椒を汁ごと鶏肉や椎茸と一緒に煮込んだ剝皮辣椒雞(チキンの唐辛子煮込み)、うどんに好みの具材と剝皮辣椒を汁ごと加えた剝皮辣椒麵(青唐辛子麵)など、台湾の定番の家庭料理もこれを加えるだけで手軽に作ることができます。鶏肉のスープに青唐辛子を丸ごと加えたり、粗く刻んでチャーハンに少し入れると、風味が増しておすすめです。もちろん青唐辛子そのものなので、たしかに辛いのは辛いのですが、口から火が出るような辛さではなく、後からふわっと甘みを感じる辛さです。私はいつもスープに入れた青唐辛子は、一本丸ごとパリパリ食べちゃいます。

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また個人的には、シンプルに白ご飯と食べるのもおすすめです。味が濃くてピリ辛の剝皮辣椒は、白ご飯との相性も抜群です。醤油ベースの漬け汁が良い味を出していて、青唐辛子に醤油の味がよく染みていて、シャキシャキした食感も良いです。間違いなくご飯が進む美味しさです。ピリ辛が好きな方は、大人向けのおにぎりの具材にしてもオススメです。

7. 大土豆麵筋

大土豆がピーナッツ、麺筋がお揚げのようなもので、それらを椎茸の出汁、醤油、砂糖などの調味料で甘く煮た缶詰のお惣菜です。醤油と砂糖がベースの日本人にも馴染みのある味付けで、食べ出すと止まらなくなる美味しさです。この麵筋の正体はグルテンで、同じくグルテンを主原料とした加工食品にお麩がありますが、麵筋は揚げてあるため、お麩よりもギュッと弾力があります。

椎茸の出汁を使った甘い味付けで、イメージとしてはいなり寿司の皮をもっと濃厚にしたような味です。けれども、ただ甘いだけではなく後味に少しだけ塩気があるので、飽きずにパクパクと食べられてしまう中毒性があります。ピーナッツも柔らかく煮てあり、まるで大豆のようにホクホクしています。お揚げとピーナッツは日本では見かけない組み合わせですが、相性抜群です。

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お粥を食べる文化のある台湾では、そのトッピングのバリエーションが豊富で、大土豆麵筋もお粥と一緒に食べることが多いです。もちろんお粥だけでなく白ごはんとの相性も良いので、あと一品ちょっとしたおかずが欲しい時にそのまま出せて便利です。また、ほのかな塩加減が良い感じに効いているので、お酒のおつまみとしてもオススメです。外装の上部に「全素(ヴィーガン)」と記載がありますが、動物性食品を使用していないので、素食(ヴィーガン)の方も安心して食べられます。

8. 枸杞

「枸杞」とはクコの実のことで、杏仁豆腐のトッピングによく使われる小さな赤い実です。薬膳のイメージが強い枸杞ですが、今や健康や美容に重要な栄養が豊富なスーパーフードとして「ゴジベリー」や「ウルフベリー」という名前で呼ばれ、世界のセレブや健康志向の人々から大注目を浴びている話題の食材です。枸杞は中国では約3000年以上前から不老長寿の薬として食べられ、世界三大美女の楊貴妃も愛用していたと言われています。ドライフルーツのように乾燥させたものは枸杞子と呼ばれ、昔から薬膳や薬に使用されています。

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枸杞には40種類以上の有効成分が含まれていることが確認されており、ビタミンA、B類、C、カルシウム、リン、鉄、ニコチン酸、ルチンなどの栄養素が豊富であると言われています。私も美容と健康のために毎日少しずつ摂りたいと思い、毎朝食べるヨーグルトボウルに数粒入れて食べています(私のヨーグルトボウルのレシピについて詳しくは【毎日の朝食の紹介】身体の内側から免疫力アップ!もしくは【YouTube#5】モーニングルーティン, 毎日の健康朝ごはん / ヘルシー&シンプルな簡単朝食レシピ, Morning Routineで紹介しています)。乾燥した枸杞がヨーグルトの水分を吸って、身が少し柔らかくなってから食べるのが美味しいです。

毎日食べるので、600g入りの大容量パックを買って帰ってきました。こちらの商品は厳しい基準で選別された良質な粒だけを集めた逸品で、一つ一つの粒が大きく(一般的に見かける大きさの1.5倍ぐらい)、甘みがぎゅっと濃縮していて美味しいです。冷所保存ですが、私は念のために冷凍庫で保管しています。枸杞は台湾ではどこでも売っていますが、商品によって規格や大きさがまちまちなので、しっかりと品質管理された良質なものを選んで買うことをオススメします。

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枸杞を使ったスイーツと言えば、まず思い浮ぶのが杏仁豆腐ですが、台湾ではその他に愛玉(オーギョーチ)という甘酸っぱいゼリーに使ったり、同じく薬膳食材の紅棗(赤いナツメ)や白木耳(白キクラゲ)などを使ったデザートの中に入れられることもあります。他にもお粥や参鶏湯などのスープや薬膳鍋に加えて食べることも多いです。私が台湾の家庭料理で一番好きな麻油雞(鶏肉とゴマ油の煮込みスープ)でも、枸杞は欠かせない材料の一つです(詳しいレシピは【台湾の母の味】寒い日に飲みたい台湾の薬膳スープ「麻油鶏(マーヨージー)」の作り方で紹介しています)。ただし枸杞には熱に弱いビタミンC、ビタミンB1、ルチンなどの成分が含まれるため、あまり加熱しすぎない方が良いので、仕上げに近いタイミングで鍋に入れましょう。

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また、韓国では血や肝臓に良いとして、コップ1杯に対して大さじ1の枸杞を入れてお湯を注いだお茶にして飲んだり、アメリカではスーパーフードの一種として扱われ、ナッツや他のスーパーフードと共にグラノーラやエナジーバーにして食べることが多いです。 他にもブランデーに漬けて薬膳酒にしたり、雑穀と一緒にサラダに混ぜたり、パウンドケーキに混ぜ込んだり、ディップやバーベキューソースの材料にしたりなど、枸杞を使ったレシピは自由自在です。このように手軽に料理に取り入れやすいで、毎日の美容と健康のためにぜひ常備しておきたい食材です。

9. 紅棗

棗(ナツメ)は台湾の食文化の中でも重要な食材の一つです。台湾では煮物料理、鍋料理、スープ、あるいはスイーツに、生のナツメの果実を乾燥させた乾燥ナツメが非常によく使われています。乾燥ナツメは紅棗または大棗や黒棗と呼ばれ、紅棗を蒸した後に更に燻製にした黒棗は紅棗よりも更に栄養価が高く、漢方薬の一つとして用いられています。薬膳料理には必ずと言っていいほど乾燥ナツメが使用されていますが、日常の食卓に並ぶスープにも一般的に使います。台湾ではナツメはそれぐらい重要な食材と認識されています。

台湾でナツメが料理で使用される理由には、漢方の考え方が背景にあります。台湾では日常生活でも、薬で病気を治すという考え方ではなく、食で病気を予防するという「医食同源」の考え方が生活の一部として浸透しています。漢方の考え方では、ナツメは体温を上げ、神経や筋肉の緊張を緩和させる働きが期待できるとされています。特に冬の時期にはナツメを加えた熱々のスープを飲めば、冷え性の緩和が期待できます。また、紅棗にはカルシウムやカリウムなどのミネラル類、葉酸やナイアシンなどのビタミンB、食物繊維が豊富であるため、整腸作用や解毒効果も期待できます。身体の疲れを取り、滋養強壮効果もあるので、体力の落ちている時にも積極的に摂りたいです。

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冷え性の方にオススメなのが、先ほども紹介した麻油雞です。枸杞と紅棗と生姜とニンニク、更にはゴマ油とお酒と鶏肉から出る脂との相乗効果で、寒がりの方も身体の芯からポカポカ温まるスープです。これに似ている料理で、韓国の参鶏湯に入ってる赤い実も紅棗です。また、私が好きな台湾の漢方茶の中に「桂圓紅棗茶」という、紅棗と龍眼(これも買って帰ってきたので、次の記事で紹介します)を煮詰めた冬の定番の甘い漢方茶があるのですが、身体を温めて体力を補いながら血の巡りを良くする効果があるので、生理期間中に飲む女性のお守りみたいな茶です。

私は朝のヨーグルトボウルに一粒加えて毎朝そのまま食べています。良質な紅棗は粒が大きくて果肉がふっくら柔らかく、ぎゅっと濃縮した甘味があります。台湾に住んでいた頃は、冬の時期には生の棗子(ナツメ)もよく食べていました。生の棗子は小さい青リンゴのような見た目で、乾燥ナツメと同じものとは思えないぐらい食感と味も異なり、梨とリンゴの中間のような水々しくてシャキシャキとした食感です(フルーツの棗子について詳しくはフルーツ王国の台湾で絶対に食べるべき!【台湾の南国フルーツ・ベスト9】で紹介しています)。季節のフルーツなので冬にしか手に入りませんが、ぜひ冬のシーズンに台湾に訪れた際には、生の棗子も食べてみてください。

10. 牛蒡茶

台湾で愛飲していた牛蒡茶(ごぼう茶)を日本でも飲みたいと思い、チャック袋に詰めて持って帰ってきました。台湾で初めて飲んでからその美味しさにすっかりハマり、よく自分で鍋で煮立てて飲んでいました。根菜特有の土臭さがほんのり残り、牛蒡の自然の甘みと香ばしさがふわっと広がり、何ともほっとする味わいです。私は単純に味が好きで美味しいから飲んでいますが、牛蒡は漢方の世界では古くから薬用として使用され、抽出液の牛蒡茶にも数多くの効能があるとされています。中でも牛蒡茶を試す方が大きく期待を寄せるのがダイエット効果です。牛蒡茶は全身のむくみを解消し、身体の糖化や酸化を防いで脂肪が蓄積するのを抑え、内側からすっきりと若々しい美しさを目指すことができると言われています。

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淹れ方も簡単、鍋に牛蒡を数片と水を入れて沸騰させ、十分に色がつくまで弱火で煮出して茶殻を濾して出来上がりです。牛蒡茶の出し殻にも食物繊維や栄養成分が含まれているので、捨てるのはもったいないです。そのまま炒め物に加えたり、粗く刻んでチャーハンの具に入れたり、乾燥させてふりかけにしたりと、色んな料理に活用できます。最後の出し殻まで美味しく食べられるなんて、身体にも地球にも優しい牛蒡茶です。

実は牛蒡茶は自分でも簡単に、牛蒡をフライパンで炒ったり天日干しにして作ることができますが、台湾では市販品の牛蒡茶がたくさん手に入るので、ぜひ良質なものを探してみてください。市販品を選ぶ際のポイントは、皮ごと使用しているもの、台湾国産で無農薬のもの、あく抜きをしていないものを探しましょう。牛蒡のポリフェノールは身よりも皮に多く含まれているので、皮ごと栄養を残さず摂るためにはもちろん無農薬のものを、更にあく抜きすると味はすっきりとしますが、同時に大切な栄養成分も抜け出てしまうので、健康のために飲む場合はあく抜きをしていないものを選びましょう。

いかがでしたでしょうか。台湾土産の定番のパイナップルケーキなどのお菓子ももちろん美味しくてハズレなしですが、台湾のスーパーで手に入る台湾ならではの調味料や食品も、こんなにたくさんお土産として活躍できます。また、最近では日本でも成城石井やKALDIなどの輸入食品店でも手に入るものが増えてきたので、基本の使い方を覚えておけば、日本にいながらも気軽にお家で台湾気分を味わうことができます。ぜひ皆さんも気になる調味料や食品を見かけましたら、手に入れて使ってみてください。中華料理でもなく台湾料理をマスターすれば、料理のレパートリーもぐんと広がります!