定番の台湾スイーツ②健康と美容に良くてヘルシー【仙草・紅豆湯】

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台湾スイーツといえば、定番の台湾スイーツ①つるんと滑らか豆乳ゼリー【豆花】で紹介した豆花やタピオカが日本でも台湾ブームと共にイメージとして定着しましたが、台湾の定番スイーツは他にもまだまだたくさんあります。台湾で古くから愛されている伝統的なスイーツは、穀類、芋、豆、果物など植物由来のものが多く、食後や夜食にもあっさりと食べられます。食材によっては身体の中にこもった熱を下げてくれたり、血液を補ってくれるものもあり、まさに身体も喜ぶスイーツ天国です。今回は中でも私が日常的によく食べていた2つの台湾スイーツ【仙草・紅豆湯】を紹介します。

仙草とは?

仙草(xiāncǎo)は、日本では仙草(せんそう)やグラスゼリーと呼ばれています。仙草ゼリーに使われている仙草は植物の名前で、昔から身体に様々な良い効能があるとされ、生薬や漢方の原料として使われてきた歴史があります。例えば仙草の茎や葉っぱを煎じて飲むことで熱中症を予防してきた歴史があり、仙草には身体の熱や湿気を取り除く効能があります。また、デトックス作用や便秘を改善してくれる効果も期待できるということで、女性を中心に人気です。台湾では単なるスイーツというよりは健康食品という認識が強いようです。

しかし仙草を食べた経験のない人からすると、名前に「草」とあるので、漢方のような苦い味がするのでは?と思う方もいるかもしれません。確かに仙草ゼリーは黒々とした色味をしており、さらに様々な健康効能があることから、そう思っても不思議ではありません。仙草ゼリーは、収穫して乾燥させた仙草の葉と茎を少量の水と一緒に煮詰めて黒いとろっとした液体にして、煮汁を取り出して冷やし固め、黒いゼリー状にして作られます。

ゼリー自体にはあまり味はなく、甘いシロップやトッピングとともに食べます。仙草のほんのり渋みのある香りがして、イメージとしてはコーヒーゼリーに近いです。さっぱりとしていて食べやすく、仙草の苦みを楽しむならそのまま食べても美味しいですが、一般的には甘味のあるシロップやコーヒーフレッシュ、小豆、タピオカなどを加えて食べます。甘いミルクティーなどのドリンクのトッピングとして加えても、ドリンクの甘みと仙草のほんのりとした苦みが相性抜群です。

注文時の注意点としては、通常のスイーツは熱(温かい)・冰(冷たい)と表現しますが、仙草の場合は燒(温かい)・嫩(冷たい)と表現します。当初は燒仙草と聞いて、ゼリーを焼いてるの!?と私も勘違いしましたが、温かい仙草を意味します。冬は温かい燒仙草、夏は冷たい嫩仙草と、台湾では仙草は一年間を通して食べられます。

写真は地元の夜市での燒仙草の屋台です。おばあちゃんが一人で切り盛りしている小さな屋台で、本格的な手作りの燒仙草を販売しています。しかも小杯は一杯20元(=約60円)と、驚きの安さです。注文すると大きな鍋から温かい仙草ゼリーと甘いシロップのスープをカップに並々と注ぎ、好きなトッピングを入れてくれます。私は紅豆(あずき)、綠豆(緑豆)、大豆(金時豆)を入れてもらいました。更には小さな袋に入れた烤花生(ローストピーナッツ)を添えてくれるので、仙草に上から振りかけて食べます。この烤花生を最後に振りかけるのは伝統的な食べ方なのだそうです。仙草の苦味は全くなく、弾力のあるプルプルの仙草と甘くて温かいスープが身体にじんわりと染みます。おばあちゃんの愛情が感じられる、こういう手作りの屋台が一番美味しいです。

【清原手工芋圓】

こちらは台湾で全国展開している、手作りの仙草と芋頭(タロイモ)のスイーツとドリンクのお店【清原手工芋圓】です。お店の名前の中にも入っている芋圓(タロイモ団子)、芋泥(タロイモペースト)、仙草凍(仙草ゼリー)を用いた豊富な台湾スイーツとドリンクメニューが人気のお店です。台湾では数え切れないほどのドリンクスタンドのチェーン店がある中、清原は私が台湾で一番好きなドリンクスタンドです。まず清原という名前が日本人に馴染みがあるのと、どこの店舗も綺麗で明るく、こだわりの食材はどれも新鮮で、メニューも日本語表記がされていたりと、日本人にもどこか親しみやすい雰囲気です。同じような台湾スイーツのお店で、以前に台湾発のローカル台湾スイーツ店【MeetFresh 鮮芋仙 吉祥寺北口店】の記事で紹介した【MeetFresh】が東京進出して成功していますが、そのうち清原も日本上陸するのではないかと期待しています。

この日は原味(オリジナル)の仙草凍(仙草ゼリー)に、紅豆(あずき)、綠豆(緑豆)、花生(ピーナッツ)、薏仁(ハトムギ)の4種類をトッピング追加して、60元(=約180円)でした。オススメのトッピングを組み合わせたコンボメニューも種類豊富にあり、そちらだと注文は簡単ですが、好きなものを自由に選んで組み合わせたい場合はこのようにベースの仙草凍に好きなトッピングを追加して注文することもできます。下の仙草凍が見えないほどトッピングが山盛りです。冷たいものを注文すると、かき氷状の細かい氷を加えてくれますが、私は氷なしにしてもらいました。

このお皿、見た目以上に底が深くて、下にはたっぷりと仙草凍が埋もれていてボリューム満点です。私が清原が好きな理由は、何と言っても素材一つ一つの鮮度の高さ。仙草凍は口に入れた瞬間はほんのり甘みがあり、味わっているうちに仙草の苦味がふんわりとして、とても食べやすいです。黒糖風味のシロップの甘さもちょうど良くて、仙草凍とトッピングを少しずつ混ぜながら食べると、これまた美味しいのです。お腹に余裕があれば、看板メニューの芋圓と芋泥も是非トッピングに追加してみてください。

この日はfoodpandaで清原を外送(配達)してもらいました。先程と同じく自分でトッピング追加した仙草凍と、黑木耳冬瓜飲(60円=約180円)です。清原のドリンクと言えばこの黑木耳冬瓜飲、というぐらい大好きな私の一押しのドリンクです。冬瓜飲(冬瓜ジュース)は台湾でよく飲まれるドリンクの一つで、冬瓜と砂糖を甘く煮込んだもので、夏の時期にはレモンを加えた冷たくて甘酸っぱい檸檬冬瓜茶がよく飲まれます。冬瓜茶には利尿や便通を促して水腫やむくみを取る作用があり、ここに黑木耳(黒きくらげ)や枸杞(クコの実)を加えた黑木耳冬瓜飲はまさに美容と健康に良い薬膳ドリンクです。ぜひ台湾で清原を見かけたら、仙草凍と一緒に黑木耳冬瓜飲も注文することをオススメします。

【泰山の仙草凍・KALDI】

こちらの仙草凍(仙草ゼリー)は台湾のスーパーで購入しました。赤く書かれた「泰山」は台湾の食品メーカーで、スーパーの缶詰コーナーでよく見かけるブランドマークです。日本では現在、KALDIで189円(税別)で販売しています。この仙草凍は仙草特有の苦味は一切なく、ゼリーと一緒に甘いスープが入っていて、とても食べやすいです。食べる前に冷蔵庫でしっかり冷やして、まずはシンプルにそのままで食べるのをオススメします。折りたたみのプラスチックスプーンも缶詰の蓋部分に付属しているので、缶を開けたらすぐに食べられるのも便利です。

仙草凍はもちろんそのままでも美味しいですし、アレンジ次第で他のドリンクやスイーツのトッピングとして色んな食べ方を楽しむことができます。昔から言われている健康効果も期待できてカロリーも低く、タピオカよりも仙草!と、私みたいに一度食べたらハマってしまうこと間違いなしです。

紅豆湯とは?

暑い夏に暑気払いに仙草を食べる一方で、冬は身体を内側からぽかぽかと温めてくれる温かいスイーツも人気です。冬の台湾スイーツの定番の紅豆湯は小豆のスープのことで、日本のお汁粉をさらっとさせた味わいです。小豆の栄養素をしっかり摂れることはもちろん、女性のアンチエイジングスイーツとしても人気です。私は温かい台湾スイーツが大好きなので、夏でも温かい紅豆湯をよく食べていました。紅豆には血を補う補血作用があるので、台湾では生理期間中に食べる女性のためのスイーツというイメージもあります。

台湾に住んでいた頃は、家で圧力鍋一杯に紅豆湯をよく作って食べていました。紅豆(小豆)、綠豆(緑豆)、薏仁(ハトムギ)、スライスした生姜、黒糖を入れて、じっくり時間を時間をかけて煮込んだ手作りの紅豆湯は格別の美味しさです。生姜は気持ち多めに入れることをオススメします。黒糖も乾燥した生姜を練り込んだ塊を砕いて使っていたので、私の作る紅豆湯はピリッと生姜の効いた紅豆湯です。大鍋で作って冷蔵庫で冷やしておき、食べる都度お水や豆乳を少し足して一煮立ちさせて温めたり、冷たいまま食べれば夏のひんやりスイーツにもなります。

写真は近所でおばあちゃんが一人で露店販売している屋台の紅豆湯です。他にも手作りの綠豆湯や薏仁湯も販売していました。紅豆と一緒にプチプチとした薏仁が煮込んであります。砂糖不使用のようで、甘さは紅豆本来の自然なほんのりとした甘みのみ、こういうシンプルな台湾スイーツが一番落ち着きます。

こうして見てみると、台湾では普段からいかにヘルシーなスイーツを食べているのかよく分かります。今回は人気のタピオカと豆花に並んで台湾スイーツを代表する仙草と紅豆湯を紹介しましたが、まだまだ他にもローカルな台湾スイーツはあります。トッピングの種類や甘みの調整、冷たいか温かいかも選ぶことができ、自分好みにアレンジして注文できるのも魅力の一つです。皆さんも台湾へ行く際には色んな台湾スイーツを食べてみて、是非お気に入りの台湾スイーツを見つけてみてください。

清原手工芋圓 社頭店

  • ジャンル:飲料、デザート(仙草・芋圓)
  • エリア:彰化縣社頭鄉社斗路
  • 住所:彰化縣社頭鄉社斗路一段257號
  • 電話:(+886) 4873 9353
  • 営業時間:9:00-21:30
  • 定休日:なし
  • 交通アクセス:社頭駅より徒歩7分
  • 公式サイト:https://www.q-yuan.com.tw/
  • Facebook:https://bit.ly/3hBv0Ef
  • foodpanda:https://bit.ly/3yhZzWq