皆さんはラーメンを”麺とスープと具材を一から”作ったことはありますか。ラーメン屋さんに行ったり、お湯を注ぐだけのカップラーメンだったり、作るとしてもインスタント麺と付属のスープを煮込むぐらいですよね。ラーメンを食べる機会は多くても、なかなか自分で作ってみようとは思いませんよね。
今回は友人の紹介で「武蔵野アブラ学会 代々木店」で基本の東京ラーメン作り体験をしてきました。東京に旅行に来た外国人観光客向けに、東京のソウルフードのラーメンを作る思い出を提供したい、というオーナーさんの想いが込められた体験プログラムです。今回は第一回目の試作のために、いち早く海外の友人と一緒に体験してきました。
外国人観光客向けなので、もちろんレシピとインストラクションも全て英語です。オーナーさんは海外在住経験もあり、終始分かりやすい英語で教えてくれました。自国や自宅に帰っても自分で作れるようにと、レシピの冊子は持ち帰ることができます。（このレシピ冊子はフランス人の友人が英訳したのですが、さり気なくフランス人らしいジョークが散りばめられていて面白いです 笑）
麺生地は粉と水分の配合に注意をしながら、よく捏ねていきます。最初はボソボソとした粉っぽい生地が、力を入れて捏ねていくと、どんどん一つにきれいにまとまってきます。この捏ねる工程でグルテンの力によって、コシのあるモチモチ食感の生地が出来上がります。体全体の体重をうまく利用して、腕と手に重心をかけて捏ねていくので、終盤は汗ばむ場面もありました。麺作りは想像以上の力仕事です。
麺作りの一番楽しい工程の製麺です。製麺機は電動と手動の2タイプから選ぶことができ、せっかくなので珍しい方の手動タイプの製麺機を使いました。1時間以上寝かしてまとまった丸い生地を、製麺機でまずは平べったく長く引き伸ばしたら、今度は歯車を替えて麺にしていきます。歯車の噛み合わせと圧力の加減によって麺の太さを調整できるので、私は大好きな細麺にしました。細くしたいほど圧をかけて引き伸ばさないといけないので、細麺作りは相当な筋トレになりました。笑
出来上がった麺です。製麺して出来上がった真っ直ぐな麺を、最後に手でギュッと少し握るだけで、縮れ麺ができます。私は細麺、縮れ麺を作りました。
麺が出来上がったら、いよいよラーメン作りです。人生初めてのラーメン屋さんの厨房に立つだけでワクワクします！厨房からカウンター席のお客さんはこんな風に見えているんだ、とか考えながら気分はもうすっかりラーメン職人です。意外と食べているお客さんの顔やラーメン鉢の残りなんかも、ちゃんと見えているのですね。
ちなみにスープとチャーシューとタレは、麺生地を寝かしている間にデモンストレーションを受けながら全員分まとめて作りました。見たことのないような大量の肉や骨の塊を大鍋で煮込む光景は圧巻でした。（写真なくてすみません…）
タレで煮込んだ豚ブロックから、トッピング用のチャーシューをスライスして切り分けます。使い慣れない肉用の大きな包丁で緊張して、チャーシューが薄切りどころかステーキみたいな厚さになってしまいました。今流行りの”肉ラーメン”ということで。笑
麺が茹で上がるまでに、スープのタレとトッピングを用意します。チャーシュー、味玉子、メンマ、ネギ、カイワレ大根（写真で乗せ忘れましたが、焼き海苔も）を乗せました。タレは好みの濃さに様々な調味料を調合し、ネギもあらかじめタレに入れておくと風味が増すということで入れました。
麺が茹で上がったところです。ラーメン屋さんでよく見る”シャッシャッと勢いよく湯を切るやつ”、見掛け倒しですがもちろんやりました。笑
そして人生初めての自作ラーメンの完成です！このラーメン一杯ができるまで、計5時間ぐらいでした。もちろんラーメン屋さんのようにスープとチャーシューをもっとじっくり煮込めば、それだけ何日でもかかりますが、基本のラーメンは半日もかからずに出来ちゃいました。
東京に来た外国人観光客には、とても楽しくて思い出に残る体験プログラムです。まだ試作中だそうなので、公式リリースされるまでお待ちください。
ちなみに今回お世話になった「武蔵野アブラ学会 代々木店」ですが、”東京のソウルフード油そば発祥の地、武蔵野地方の保守本流油そば”だと言う看板メニューの油そばも美味しそうなので、こちらも是非。
武蔵野アブラ学会 代々木店
- ジャンル：油そば、ラーメン
- エリア：代々木
- 住所：東京都渋谷区代々木1-58-7 ヴェラハイツ代々木 1F
- 電話：03-6383-3241
- 営業時間：[月～金] 11:00～翌01:00 [土] 11:00～22:00 [祝日] 11:00～18:00
- 定休日：日曜日
- 交通：JR代々木駅徒歩1分・JR新宿駅サザンテラス口徒歩5分・代々木駅から146m
- URL：http://www.aburagaku.com/