我が家の毎年恒例・吉祥寺の日本酒バー【にほん酒や】

我が家では毎年１月2日には、家族揃って”新年初飲み”ならぬ（元旦から家では飲んでいますが）吉祥寺の日本酒バー「にほん酒や」で昼呑みをする恒例行事があります。毎年全く同じ日時に予約して、今年で早９年目となりました。今こうして書きながら気付きましたが、９年目というと、私がお酒を飲める年齢になった年からずっと通っているということになります。

店主と店員さんがとてもフレンドリーで話し上手な方で、いつも暖かく迎えてくれます。東急百貨店の路地裏にある小さなお店で、居心地の良い落ち着いた雰囲気の日本酒バーです。土日祝日は13:00から空いているので昼呑みにも良し、デートでも一人でもふらっと入りやすい雰囲気です。

日本酒バーとは言え、我が家ではまずは乾杯のビールです。キリンラガービールは久しぶりに飲みましたが、ほろ苦いホップの味がやはり美味しいです。130年の歴史のあるビール、さすがです。

日本酒ソムリエの資格を持っている父親は、自分の飲んだ日本酒の記録をつけているので、一緒に来ると色んな種類の日本酒を飲み比べすることができてラッキーです(笑)。この日も店主のお任せで色んな銘柄の日本酒をいただきました。

私はお酒を飲む時は、身体を冷やさないことを心掛けているので、この日も全て熱燗で美味しく飲みました。おしゃれな徳利と、おちょこを置く台が可愛いです。また、翌日の二日酔いと浮腫まないためにも、お酒と同量もしくは倍以上のお水を一緒に飲むようにしているので、お水をたっぷりと飲みました。ここのお水はややぬるま湯のお白湯を出してくれるので、小さな心遣いが嬉しいです。

お造り盛り合わせは一人ずつ盛り付けてくれました。新鮮な旬のお魚が日本酒とよく合います。この日に父親から習った作法の一つなのですが、ワサビはお醤油皿に入れて溶かすのではなく、食べるお刺身に少量のワサビをのせてからお醤油につける、というのがお造りを食べる正しいマナーなのだそうです。そうすることによって、ワサビを付けない方が美味しいお刺身や、ワサビだけ付けた方が美味しいお刺身をそれぞれ味わうことができるからです。今まで無意識にしていた”ワサビのお醤油皿溶かし”、これからは封印したいと思います。

季節の野菜の炊き合わせも、一人ずつ盛り付けてくれました。優しい出汁が野菜によく沁みていて、出汁ごと美味しくいただきました。

牡蠣の煮物は、大ぶりの牡蠣を一粒ずつ焼き海苔に巻いてワサビを少しのせていただきます。日本酒との相性が抜群の逸品です。

見て下さい、この端麗なカレイの煮付けを。煮汁の控え目の甘さがちょうど良いです。

握り寿しは一貫ずつから注文できます。左は東京ではあまり目にすることのない、鯨です。両親は山口県出身なので、鯨の刺身は幼い頃から見慣れているそうですが、私にとっては珍しいです。

魚介出汁のトマトリゾットは、毎回必ず食べる〆の逸品です。魚介の旨味が凝縮された、私の中での最高峰のリゾットです。注文してから出来上がるのに少し時間がかかるので、これは早めに注文しておくと良いです。〆料理は、他にも出汁ラーメンがおすすめです。

写真を撮り忘れましたが、この他にも白子の天ぷらをいただきました。揚げたてサクサクの衣の中にトロトロの白子が入っていて、熱々で美味でした。

メニュー内容は日によって変わるので、行く度に旬の食材を使った新しい料理を楽しむことができます。どの料理も日本酒に合うように控え目に味付けされているので、どんどん日本酒が進みます。この日も何種類も美味しくいただきました。

是非ゆったりと日本酒を味わいたい時は、吉祥寺の日本酒バー「にほん酒や」へ足を運んでみてください。