ビートルズ初主演映画【A Hard Day’s Night (ハード・デイズ・ナイト)】公開55周年記念上映

UPLINK(アップリンク)吉祥寺「A Hard Day’s Night (ハード・デイズ・ナイト)」を観てきました。年間のアップリンク会員になっているので、ふらりと上映作品のリストを見てみたら、なんと”ビートルズの初主演映画”だと言う映画が上映されている…!ということですぐに観に行きました。

一言で言うと、ビートルズファンにはたまらない映画です。冒頭で「A Hard Day’s Night 」のイントロのギターの”ジャーーーン”が流れた瞬間から、テンションは急上昇です。映画館で4人の映像を観ながら聴くビートルズは、懐かしさと嬉しさと興奮が一気に込み上げてきて、大好きなバックナンバーが流れる度に身震いしていました。

私は小学生の頃から両親がいつも車の中でビートルズのベストアルバムを流していた影響で、根っからのビートルズファンです。真っ赤なジャケットが印象的な「THE BEATLES 1」のアルバムは何度も何度も繰り返し聴き、今でもドライブと言えばビートルズ!だと思っています。

思い返せば、イタリアで通っていたアメリカンスクールでは「Yellow Submarine」をクラスの授業で歌ってからは、家に帰ってからもサビの部分の”We all live in a yellow submarine, yellow submarine, yellow submarine”をエンドレスで歌っていたのをよく覚えています。当時はその曲がビートルズだと知らずに、ただメロディーが好きで歌っていたのですが、それだけ子供にとってもキャッチーでポップな曲が多いということですね。

「A Hard Day’s Night (ハード・デイズ・ナイト)」が”元祖アイドル映画”という評価もありますが、私もまさにその通りだと思います。言ってしまえばストーリーは無いのだけど、当時のモノクロ映像で映し出される4人の光る個性がクールでカッコよくて、でもお茶目でキュートで、どこを撮ってもセンスがあってオシャレな雰囲気で、”ビートルズファンのための映画”と言ってもいい映画です。

ブリティッシュアクセントで交わされる会話と、ちょっと毒舌で知的なブリティッシュジョークも、いちいちカッコ良いです。スタイリッシュなイギリス紳士風のスーツとマッシュヘアもクールとキュートを兼ね備えていて、もう完全にツボです。(暴走しそうなので、ここら辺で止めておきましょう…笑)

休日の昼間の時間の上映に行ったのですが、観客のほとんどが50代以降の年代のおじ様ばかりで満席でした。まさにビートルズ全盛期時代の年代の方々が、ノスタルジーに浸りにきていました。

ちなみに「A Hard Day’s Night (ハード・デイズ・ナイト)」の日本では1964年の初公開時の旧邦題は「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」だったのですが、幾度かのリバイバル公開を経て現在の邦題に改められたそうです。旧邦題の方がポップでキャッチーで、いかにも”ビートルズ時代の邦題”という感じが伝わってきますね。私はちょっとダサい感じもするぐらいの旧邦題の方が好きです。

吉祥寺PARCOのB2Fにあるミニシアターコンプレックス「UPLINK(アップリンク)吉祥寺」では、公開55周年記念上映として期間限定のビートルズの展示コーナーもあります。写真はその一部です。

ここ「UPLINK(アップリンク)吉祥寺」は上映作品の展示コーナーがいつも変わるので、毎回行く度に楽しいです。ちなみに年間のアップリンク会員(年間会費1,500円)になると、通常1900円のチケットが平日は1,000円、土日祝日は1,300円で買えるので、とてもお得です。映画好きには超おすすめです。

生粋のビートルズ好きにはもちろんのこと、ビートルズはBGM程度しか聴いたことがないビートルズ初心者も、存分にビートルズの世界を楽しめる映画となっていますので、ぜひ今回の公開55周年記念上映に観に行ってみてはどうでしょうか。

「A Hard Day’s Nightハード・デイズ・ナイト)」
(1964年/イギリス/87分/モノクロ)

  • 監督:リチャード・レスター
  • 脚本:アラン・オーエン
  • 音楽監督:ジョージ・マーティン
  • 出演:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター
  • 配給:株式会社シンコーミュージック・エンタテインメント
  • 提供:株式会社タムト