皆さんは日頃、魚を食べる機会はありますか。私は「最近海鮮を食べてないな」と感じた時は、家だと魚介パエリア（魚の切り身や貝類や肉や野菜も一緒に入れてしまう、フライパン一つで作る超簡単＆適当なアレンジレシピです）を作るか、外だと近所のまぐろのなかだ屋という行きつけの海鮮丼屋か、回転寿しに飛び込みます。
生魚は調理前の下処理が面倒なので、私はすぐに調理できる切り身を買うことが多いですが、今回紹介する魚レシピ「秋刀魚の丸ごと炊き込みご飯」はそんな下処理は一切不要の超簡単レシピです。
このレシピは「ヒルナンデス！」の炊き込みご飯グランプリのコーナーでバズる料理人・リュウジさんが紹介しているのを見て、その日の夜ご飯に作ってみたところ、あまりの簡単さと美味しさにハマり、新鮮なサンマをスーパーで見かける度にリピートしています。
以前にもレシピ紹介した【台湾の母の味】寒い日に飲みたい台湾の薬膳スープ「麻油鶏(マーヨージー)」の作り方もそうですが、私が作るレシピは”いかに簡単で安い食材で簡単に作れるか、いかに主食として栄養満点なのか”を大切にしています。見た目は地味レシピですが、栄養満点でサンマの美味しい時期に超オススメです。
【材料】4人前
※新鮮なサンマさえ手に入れば、あとは家にある常備調味料で出来ます。
- 米 3合 （今回は米1.5合、2人前で作っています）
- 新鮮なサンマ 3尾
- しょうが 30ｇ
- しょうゆ 大さじ1と1/2
- 白だし 大さじ1と1/2
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 小ネギ お好みで
サンマにはたくさんの栄養が含まれています。必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質のタンパク質や貧血防止に効果のある 鉄分、粘膜を丈夫にするビタミンA、また骨や歯の健康に欠かせないカルシウムとその吸収を助けるビタミンDも多く含んでいます。またDHA・EPAは、内蔵脂肪を減らす効果があり、血液の流れを良くして代謝を助けるのでダイエットにも効果があるとされています。
炊飯器に米を入れたら、ブツ切りの秋刀魚を並べます。新鮮な秋刀魚なら、頭も骨も内臓も入れて丸ごと味わうので、炊飯器に並べられる程度に半分に切るだけでOKです。下処理をしない感覚が何だか違和感があるかと思いますが、本当にこれだけで大丈夫です。
私はご飯は、以前は白米と玄米を1:1で混ぜて炊いていましたが、ここ最近は玄米だけで炊くようになりました。玄米は豊富な栄養成分もさることながら、炊く前に研ぐ必要がなくて楽な上に、炊き上がった時の香ばしい香りと噛みごたえのある食感が好きです。
千切りにした生姜と、しょうゆ・白だし・お酒・みりんの調味料を入れます。生姜の皮はあえて剥かずに、香りの強い皮の部分も丸ごと使うのがポイントです。
ちなみに炊き込みご飯に味をしっかりつけたい場合は、これらの調味料を全て入れた方がもちろん美味しいですが、私は常に塩味と甘味は控えめの”薄味”を心掛けているので、ほんの気持ち程度しか入れません。この炊き込みご飯は、最後にサンマの内臓も丸ごとほぐして食べるので、この内臓も味付けの役割をに果たしてくれます。
小ネギはみじん切りにザク切りして、一緒に炊き込みます。仕上げのトッピング用にも少量残しておきます。
台湾料理から学んだ薬膳の考え方の影響もあり、最近はどんな料理にも薬味をふんだんに使うようになりました。料理の仕上がりの風味だけでなく、食べる時の食欲も消化もアップします。
最後に、水を目盛りの線よりほんの少し多めに入れて、あとは炊き上がるのを待つだけです。
玄米モードで少し長めに炊きます。炊き上がる頃には、出汁の良い香りが炊飯器から漂ってきます。
出来上がりです。秋刀魚に良い感じに火が通っています。
杓文字でザクザクと大雑把にサンマを切るようにご飯をほぐしていきます。この時に大きな骨は取れそうだったら取り除いた方が良いですが、骨までホロホロ柔らかく火が通っているので、私は気にせずに骨ごと混ぜて食べてしまいます。もちろん小さいお子様や高齢の方が食べる場合は、ほぐす前に簡単に骨を取り除きましょう。
小ネギを散らしたら完成です。千切りした生姜を添えても良いです。
いつも私は軽く二杯はぺろっと食べちゃいます。食べれば食べるほど健康になる料理って、身体も心も元気になりますよね。
皆さんも新鮮なサンマを手に入れた時は、是非このレシピを作って見てください。